仮想通貨全体の時価総額2000億ドルに近くなったところから相場は急反発した。ポジティブなサインだ。10月23日の相場暴落からの急反発は、ビットコインやほかのアルトコインも含めている。これは仮想通貨全体が買いを集めているということを示している。

Cryptocurrency market daily performance

出典: Coin360

今回の急反発は、買いを開始するのに適しているのかどうかを確認するため、チャートを分析してみよう。

BTC/USD

弱気派は10月23日の7,702.87ドルの下抜けを活かせず、買い手を引き付けることになった。重要なサポートレベルの下抜け失敗とその後の急反発は、弱気派が主導権を失い、底を脱していることのサインだ。

BTC/USD

ビットコインが7,702.87ドルを上回り、勢いを取り戻し、急上昇を遂げた。上昇のペースは、強気派による積極的な買いと弱気派によるショートカバーによるものだろう。

ビットコインは20日間EMAを上抜けた。これはポジティブなサインだ。上昇局面のp次の目標は50日間SMAだ。このレベルを超えた場合、10,000ドル近辺にある下降トレンドラインへの回復も見込まられるだろう。強気派が下降トレンドラインを上抜けることに成功すれば、上昇トレンドが再開するだろう。注意すべき重要なレベルだ。センチメントが強気となったため、トレーダーは8200ドルまで下落した際にロングポジションを取ることができる。ストップロスは7200ドルだ。弱気派が直上のレジスタンスゾーンを死守し、価格が最近の最安値である7,297.21ドルよりも下がれば、強気の見方は無効となる。 

ETH/USD

イーサ(ETH)は161.056ドルのサポートを下回ったが、9月24日の安値である151.829ドルを下抜けることができなかった。これは、一定の価格レベルでは買いを引き付けていることを示している。

ETH/USD

弱気派が151.829ドル突破に再び失敗したことで、価格は急反発を起こした。上昇の動きは下降トレンドラインにまで達した。ここは強固なレジスタンスとして機能する可能性がある。ここを超えれば、196.483ドルまで上昇する可能性がある。

196.483ドルも超えることができれば、イーサは235.70ドルまで上昇する可能性も視野に入る。したがって、トレーダーは下降トレンドラインの突破でロングポジションを取ることができる。ストップロスは150ドルだ。

イーサが下降トレンドラインから反落し、150ドルを下回ってしまうと強気の見方は無効となる。

XRP/USD

10月23日の急落時に0.24715ドルまで買いを入れた。これはセンチメントがパニックやポジション解消ではなく、下落時に買いを入れるものであることを示している。強気派がXRPを0.29227ドルから0.30368ドルのレジスタンスゾーンにまで押し上げることができれば、0.34229ドルへの上昇も選択肢に入ってくる。したがって、トレーダーはロングポジションを保持し続けることができる。ストップロスは0.24ドルだ。

XRP/USD

強気派が直上のレジスタンスゾーンを上抜けて、価格を押し上げることができなかった場合、XRPは数日間、レンジ内での値動きとなる可能性がある。

弱気派が0.24508ドル~0.22ドルのサポートゾーンにまで価格を沈めた場合、強気な見方は否定されたことになる。このサポートゾーンが破られれば、下降トレンドが再開してしまう。ただし、発生する可能性は低いとみている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版

 

ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています。