世界最大のポルノ動画サイト「Pornhub(ポルノハブ)」がプレミアムサービスの支払手段としてビットコイン(BTC)とライトコイン(LTC)を受け入れた。Pornhubはこれまで2018年に仮想通貨(暗号資産)ヴァージ(XVG)を受け入れ、最近ではステーブルコインのテザー(USDT)をサポートしてきたが、主要仮想通貨であるBTCがついにサポートされることになる。

Pornhubのバイスプレジデントであるコーリー・プライス氏は次のように述べている。

「1日に1億3000万人を超える訪問者がいるアダルトコンテンツのリーダーとして、Pornhubhaは広く利用されている主要な2つのデジタル通貨をユーザーに提供できることを嬉しく思っている。私たちのチームは、メインストリームの市場を先行するため、日常の消費者向けの技術開発、テスト、および実装の道を開拓し続けている」

Pornhubはビットコイン誕生より1年前、2007年にカナダのモントリオールで設立された。現在のところ、月間の訪問者で30億人をほこり、世界で9番目に人気のあるサイトだ

仮想通貨とポルノとの関係は、社会の潜在意識の中で混じり合うようなものだった。この関係はビットコイン誕生の時代にまでさかのぼる。多くのサイファーパンクの信奉者は、ポルノは非政府系デジタル通貨の早期採用者であると考えていた。

ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモト自身が、2010年に同様の意見を述べている

「ビットコインは、クレジットカードを持っていないか、もしくは持っているけど使いたくない人にとって便利なものだろう。さらに配偶者に請求書の内容を見られたくない、もしくはポルノに(クレジットカード)番号を与えたくないポルノ野郎たちにとってもそうだ」

昨年11月に、決済大手のペイパル(PayPal)がPornhub所属モデルへの支払を突然停止した。これを受け、Pornhubでは今年1月にテザーを使った支払オプションを追加した。これはTRONLinkウォレットを介して行う形となっている。

また2018年8月には仮想通貨決済サービスのプーマペイ(PumaPay)と提携することを発表しており、積極的に仮想通貨に対する対応を行っていた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン