ポーランドの財務省と外務省は23日、ベネズエラ政府が新しく発行した仮想通貨ペトロの取引にポーランド政府が関心を持っているとの噂を否定した。ポーランドの日刊ガゼッタが伝えた。

 ベネズエラ国営テレビ局によると、ポーランドも仮想通貨ペトロに投資することに興味を示した国の一つとして名前が挙がっていた。

 ポーランド財務省はガゼッタ紙に対し、ポーランド政府は「この件についていかなる書状も受け取っていない」とした上で、報道で採り上げられている仮想通貨はポーランドでは法定通貨として認められておらず、また、通商やサービス業界において仮想通貨は一般的には使用されていないとした。

 ポーランドの外務省もまた、ガゼッタ紙に対し「ポーランド政府は仮想通貨ペトロを使った取引に関心を示していない」とした。

 ポーランド政府は現在仮想通貨に対する警戒を強めており、ポーランド中銀も最近SNS上の反仮想通貨キャンペーンに資金援助をしていることを認めた。さらに、同国デジタル化省も国家仮想通貨の発行プロジェクトから撤退している。