フィリピン国家電気通信委員会(NTC)は、必要なライセンスを取得せずに同国内で投資商品を提供する仮想通貨企業のウェブサイトを遮断し始めた。
現地メディアのBitpinasによれば、仮想通貨企業のマイトレードとオクタFXのウェブサイトがフィリピン国内でアクセス不可能になった。NTCは2月21日、フィリピン証券取引委員会(SEC)の規制に違反するとして、マイトレードのアプリケーションおよびウェブサイトを遮断するようインターネットサービスプロバイダーに命令していた。
今回の措置は、SECからの要請によるものだ。フィリピンSECのエミリオ・アクイノ委員長はプレスリリースで、NTCの行動が国内の投資詐欺を防ぐのに役立つだろうと述べている。「SECとNTCは引き続き緊密に協力し、不正な投資勧誘活動や収奪的な金融スキームを促進する他のプラットフォームに対して同様の措置を取るだろう」。
アクイノ氏はまた、NTCの行動が「収奪的な金融スキーム」に対して国内の投資家を保護するものだと強調した。
報道によると、NTCはライセンスのない仮想通貨取引プラットフォームの遮断を開始したが、バイナンスは引き続き国内でアクセス可能だ。12月13日のパネルで、フィリピンSECのケルビン・リー委員は、11月29日に発行されたバイナンスに対する禁止措置が3ヶ月後に効力を発することを示唆していた。しかし、SECからの声明ではバイナンス禁止の進行時期が不明確だった。
2月28日、フィリピンSECの広報担当者は地元メディアに対し、同国内でのバイナンス禁止の潜在的な影響を検討しているとコメントした。「SECは現在、遮断のすべての可能な影響を評価しており、フィリピンの顧客資金への影響も含まれる。また、未登録の事業体の活動を制限する手続きについて他の政府機関とも協力している」。
11月28日、フィリピンSECはバイナンスに対する警告を発し、同取引プラットフォームが国内で証券を提供するための認可を受けていないことを投資家に通知した。この発表は、バイナンスが国内での登録を申請し、提供する証券に関する十分な情報を提供すべきだと強調するものだった。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン