金投資家のピーター・シフ氏は日曜日、世界最大のビットコイントレジャリー企業を生み出したストラテジーのビジネスモデルを「詐欺」と呼び、同社創業者のマイケル・セイラー氏に討論を要求した。
仮想通貨とビットコインへの最も厳しい批判者の一人であり、金の強固な支持者として知られるシフ氏は、12月にアラブ首長国連邦ドバイで開催されるバイナンス・ブロックチェーン・ウィークの場でセイラー氏に討論を求めた。別のX投稿でシフ氏は次のように主張した。
「MSTRのビジネスモデルは、収益志向のファンドが『高利回り』の優先株を購入することに依存している。しかし公表されている利回りが実際に支払われることはない。ファンドマネージャーがそれに気づけば、優先株を投げ売りするだろう。」
これが起きれば、ストラテジーは追加の負債を発行できなくなり、「デススパイラル」に陥るとシフ氏は続けた。
シフ氏の要求と、ビットコインおよび仮想通貨全体への悲観的見方が出る中、ビットコインは9万9,000ドルを割り込み、仮想通貨トレジャリー分野も全般的に下落した。一方で金は4,000ドル超の水準を回復した。
ビットコインとストラテジーが下落する一方、金は4,000ドルの支持線を維持
BTC価格は、10月に記録した12万5,000ドル超の過去最高値から20%以上下落しており、10月10日の急落で仮想通貨市場から数百億ドルが吹き飛んだ直後の下落が続いている。
ストラテジーのmNAV(正味資産価値倍率)、つまり同社株価に反映されるBTC保有量に対するマネタリープレミアムは、11月に1を割り込んだが、記事執筆時点では1.21まで回復していると同社は述べている。
小幅な回復にもかかわらず、1.21というmNAVは依然として低い水準であり、投資家はトレジャリー企業にとって健全なmNAVを2以上とみなしている。ストラテジーの株価は7月以降50%以上下落しており、記事執筆時点では約199ドルで取引されている。
一方で金は、一時的に心理的節目である1オンス4,000ドルを割り込んだものの、この水準を維持することに成功し、記事執筆時点では約4,085ドルで取引されている。
金は10月に約4,380ドルで過去最高値を更新し、時価総額は30兆ドル超に膨らんだ後、現在の価格帯に戻った。
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