仮想通貨ビットコイン(BTC)に懐疑的な金(ゴールド)投資家のピーター・シフ氏は、仮想通貨保有は利益をもたらすが法定通貨の競争相手になることは「一生ない」と主張した。

ビットコイン批判の発言が毎回注目されるシフ氏は、2月18日にツイッターで過去10年間の仮想通貨投資が成功だったことを認めた。

「ビットコインを10年前に購入した人が今日それを売却すれば多くのお金を稼げることは認める。しかし、私は、ビットコインの価格が上がらないと言ったことはない。ビットコインはマネーとしては絶対に成功しないと言っただけだ。過去10年間で起きたことを見れば、私の間違いを証明するものは何もない」

仮想通貨ウォレットのパスワードを復元してから、シフ氏は再び0.4BTC(約40万円)ほどの保有者となっている。

シフ氏は今年1月、「ウォレットがパスワードを忘れた」と奇妙な主張をしてビットコインを失ったと発言。後日にピンとパスワードを勘違いしていたことが原因と釈明しつつも、ビットコインのウォレットでの管理の難しさを暗に批判していた。

ピーター・シフとビットコイン

ビットコインが金の安全資産としての地位を脅かしているという見方が出る中で、シフ氏はビットコインに対する批判を続けている。最近、ビットコイン批判の急先鋒として注目されているのは、ウォーレン・バフェット氏やヌリエル・ルビーニ教授ではなく、ピーター・シフ氏だ。

昨年11月には、「中国がゴールド(金)に裏付けされたデジタル人民元を発行することになれば、ビットコイン(BTC)は不利になる」と発言。仮想通貨アナリストのマックス・カイザー氏が「中国が金で裏付けされた仮想通貨を公開しようとしていると主張している」ことについて、「金にとって強気で、ビットコインにとっては弱気要素だ。金に裏付けされた仮想通貨は、何にも裏付けされていない通貨よりはるかにましだからだ!」と主張した。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン