決済大手ペイパル ブロックチェーン基盤のデジタルID管理スタートアップに初出資

米決済サービス大手ペイパルが、ブロックチェーン基盤のデジタルID管理に焦点を当てたスタートアップ企業ケンブリッジ・ブロックチェーンに投資したことが明らかになった。フォーブスが4月2日に報じた

ケンブリッジ・ブロックチェーンは、2018年5月実施のシリーズAラウンドで計700万ドル(約7億7900万円)を資金調達しており、今回の投資はその拡張ラウンドとして実施された。

両社とも投資規模を伏せているものの、米国証券取引委員会(SEC)への申告では、ケンブリッジ・ブロックチェーンは、2018年5月以後の9ヵ月間で新たな投資として350万ドル(約3億9000万円)を調達したことが明らかになっている。

フォーブスによると、ケンブリッジ・ブロックチェーンのシリーズAラウンドでは、ブロックチェーン系投資ファンドのデジタル・カレンシー・グループ、台湾フォックスコン(鴻海科技集団)の投資部門、テクノロジー系投資ファンドのパーテック・ベンチャーズが参加した。シリーズA拡張では、ペイパル以外に、イーベイ(eBay)創業者ピエール・オミダイア氏設立の慈善投資団体オミダイア・ネットワークが含まれるという。

ブロックチェーン基盤のデジタルID管理への進出に関して、ペイパル広報はフォーブスに次のように述べた。

「ケンブリッジ・ブロックチェーンは、ペイパルなど金融サービス企業に利益をもたらす可能性がある方法でID管理にブロックチェーン技術を採用しているため、投資した。」

ケンブリッジ・ブロックチェーンのデジタルID管理技術自体は幅広い分野を対象としており、同社は、マイクロソフト、IBM、マスターカード、アクセンチュアなどとともに非営利団体「分散型ID管理財団(DIF)」に参加している。これに対してペイパル広報は、ペイパルは金融分野におけるブロックチェーン活用を模索していると説明したそうだ。

フォーブスによると、ケンブリッジ・ブロックチェーンは、シリーズAおよび拡張ラウンドで得た資金を研究開発に利用し、さらにフォックスコンとの共同開発プロジェクトのため、ボストン、パリ、北京でスタッフを増員するという。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 PayPal Invests in Digital Identity-Focused Blockchain Startup in Apparent First