決済サービス米大手のペイパルは、仮想通貨決済にかかる時間を短縮するシステムの特許を米国特許商標庁に出願した。承認時間の遅さを嫌厭し、仮想通貨を使わない従来型のプラットフォームに切り替える可能性のある消費者を引き止めるのが目的だ。

 特許申請書でペイパルは「承認に時間がかかるために、仮想通貨の普及が遅れている」と指摘してる。

 特許申請した「高速仮想通貨取引システム」では、独自の秘密鍵とサブウォレットを使って消費者と商業者間の決済所要時間を短縮する。支払額と同額の仮想通貨に紐づいたウォレット内の秘密鍵を転送することで可能になる。

 ペイパルのジョン・レイニーCFOは今年2月末、ビットコインは支払いに毎日使われる可能性があるとの見通しを示している。