決済大手のペイパル(PayPal)は、ビットコイン(BTC)など仮想通貨を売るための新しい方法を統合し、そのデジタル資産サービスを続々と拡大している。

9月11日、ペイパルはWeb3の支払いのための新しい出金方法を導入した。米国のユーザーは、自分のウォレットからPayPalの残高に直接米ドルに仮想通貨を変換できるようになった。

発表によれば、このペイパルの出金機能は、ウォレットや分散型アプリケーション、ノンファンジブルトークンの市場に直ちに利用可能であり、メタマスクでも利用可能だ。

これらの新機能は、米国で複数の仮想通貨を購入・販売する顧客をサポートするために設計されている。

「一度統合すれば、web3の加盟店は、何百万人ものユーザーから信頼されているペイパルの迅速かつスムーズな支払い体験に接続することで、ユーザーベースを拡大するのを支援できる。同時に、詐欺管理、チャージバック、紛争処理のツールとしてのペイパルの堅固なセキュリティコントロールを活用することができる」とペイパルは述べている。

Promotional video for PayPal's on- and off-ramps. Source: YouTube

YouTubeに公開されたペイパルの入出金機能を宣伝するビデオには、外部ウォレットに0.0015 BTC(50ドル)を送信するユーザーのインターフェースのスクリーンショットが含まれている。ここでは5ドルのネットワーク料金と2.19ドルの取引手数料がかかっているようだ。

ペイパルは8月に大手ハードウェアウォレット企業レジャーと提携し、米国の承認されたペイパルユーザーが、レジャーのネイティブソフトウェアであるレジャーライブを通じて、直接レジャーハードウェアウォレットでビットコイン、ETH、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)を購入できる新しい入金統合を提供した。

既報のように、メタマスクは2023年5月に米国のユーザー向けにペイパル経由でのETHの購入を開始した。メタマスクの親会社であるコンセンシスとペイパルは、2022年後半にETH取引を可能にするために最初に提携を結んでいた。