決済大手ペイパル(PayPal)のダン・シュルマンCEOはCNBCのインタビューで、多くの企業が「デジタル決済やデジタルの形をした通貨」に注目する中で仮想通貨(暗号資産)が主流になりつつあると考えている。
シュルマンCEOは特に新型コロナウイルスのパンデミックによってデジタル決済へのシフトが進んだと述べている。
こうしたパンデミックの中で「現金の使用は急激に減少している」と話し、「消費者の40~70%はもはや現金を扱いたくないと考えている」と持論を展開した。
ペイパルは人々が仮想通貨を購入したり保有したりすることをサポートするだけではなく、現在の決済プラットフォームがデジタル決済を受け入れられるように統合することに意義があると主張する。
「我々が行うことは、仮想通貨を簡単に購入、販売、保持することだけではない。非常に重要なことは、来年初めに、仮想通貨が2800万ある加盟店すべてのトランザクションの資金源になることだ。これにより、仮想通貨の有用性が大幅に強化されることになる。」
3億人以上のアクティブユーザーを持つペイパルは、急速なペースでビットコインとアルトコインを買い占めている。既報のように、ペイパルは新たに流通しているビットコインの70%近くを購入した。この1ヶ月間のビットコインの急騰の主な理由は、こうした買い占めによる供給不足が挙げられている。
CBDCは時間の問題
ペイパルは、仮想通貨サービスを開始する前に、世界の規制当局や中央銀行と協議している。シュルマン氏は、金融当局が独自の中央銀行デジタル通貨(CBDC)をリリースするのは時間の問題だと述べている。
「問題はいつ、どのようにして中央銀行がデジタル通貨を発行するかということだ。私はより多くのユーティリティが仮想通貨で起こると考えている」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン