巨大ウォレットサービス企業Coinbaseと世界的決済サービスの最大手PayPalがパートナシップを締結し、PayPalは自社の顧客に対して今まで以上にビットコイン関連のサービスを提供することで合意し新たなサービスを開始するようだ。

 

PayPalは積極的にビットコインの未来へ投資している

 

ビットコインの価格は来月の半減期を目の前に激しく変動するだろうと言われているが、前回の強気な動きと比べると現在その動きは低迷しているのが印象的で、ビットコインコミュニティはより強固な未来を築くため新たに大きな取引を結びさらなるインフラを構築するため前へと確実に進んでいるようだ。ビットコイン価格やチャートは毎日変動する可能性があるが、その数字の裏に隠された真のビットコインの価値について今こそ目を向けるべき時ではないだろうか。

火曜日には、アメリカ国内のPayPalユーザーが同サービスを利用することでビットコインを売り直接資金をPayPalアカウントにデポジット出来るようになる旨のアナウンスをCoinbaseが行っている。同社のブログには、世界中の2億人のPayPalユーザーほぼ全員に影響する世界的な合意が結ばれ、これはその序章である、と記載されている。

 

「何百人ものCoinbaseユーザーがPayPalを利用し世界中でフィアット・マネーによる取引を行っています。今回提携を結んだことで、Coinbaseのユーザーはビットコインを売り、米国ドルの残高としてPayPalウォレットにデポジットできるようになります。まずは米国内限定でPayPalを利用したキャッシュアウトサービスを展開します。将来的には他国のユーザーにもサービスを展開し、同様にPayPalを通して購入ができるようにする予定です」

 

ビットコインが大きく普及するためには、決済や各取引を支えるサービスのインフラがいかに構築されるかにかかっている。より手軽で便利にビットコインを売り買いできるようになれば、より多くの人が利用するようになるだろう。PayPalのような大手のサービス企業が今回ビットコインを採用したことで、Coinbaseがうたうオンライン決済やデビットカードを利用して手軽にビットコイン取引が行えるサービスの実現に大きく一歩近づいたと言える。

 

 

直接ビットコインを購入するには

 

Coinbaseはクレジットカードを利用してビットコインが直接購入できるサービスも今回のアナウンスに合わせて発表している。どちらのサービスも現在は試験的段階だが、Coinbase.comの決済方法のページにアクセスするか、iPhoneやAndroidのCoinbaseアプリを立ち上げ”Settings”の項目をタップし、”Payment Methods”の項目から選択して利用することが可能だ。

PayPalはそのビジネスプランにおいて、ビットコインを筆頭に新しいテクノロジーに対して先見の明があり、常に柔軟なサポート体制と大胆な試みを展開し続けてきた企業の一つだ。去年の11月、PayPalはビットコインやブロックチェーン技術を利用した新たなソリューションを模索するべく”Battlehack”と題したハッカソンを開催している。このイベントにはSnapcardやChain同様Coinbaseも参加している。挙げられたコンセプトは、クロスボーダー決済、加盟店による支払処理、ビットコイン向けのデジタルウォレットの作成などに集中していたようだ。