米議会下院の金融サービス委員会は、これまで検討されていた2つの画期的な仮想通貨法案を可決した。1つはステーブルコインの発行者をより適切に規制することを目指したもので、もう1つは米国における仮想通貨のセルフカストディに対してポジティブな法案と考えられている。
下院金融サービス委員会は7月28日、「支払ステーブルコインの透明性に関する法案」及び「キープ・ユア・コイン法案」を含む5つの金融関連法案を可決したと発表した。前者の法案は支払ステーブルコインの発行に関する規制を提供し、後者の法案は仮想通貨ユーザーがセルフカストディウォレットで資産を保持することを許可することを目指している。
コインベースのチーフポリシーオフィサーであるファリヤール・シルザド氏は、法案が委員会審議を通過したことに対して「仮想通貨規制にとって歴史的な一週間だ」とツイートしている。
7月26日には、同委員会が「「21世紀の金融イノベーション・テクノロジー法案(FIT21)」および「ブロックチェーン規制明確化法案」を可決した。これらの法案は、仮想通貨企業が規制当局に登録する必要があるタイミングを設定し、マイナーや分散型金融(DeFi)プラットフォームなどのプロジェクトのためのガイドラインを設定する。7月27日には、「21世紀のFIT法案」も下院農業委員会を通過した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン