ベテラン投資家のポール・チューダー・ジョーンズ氏は、価格変動の中でも、ビットコインに「非常に小さな配分」を維持していると述べた。保有を続ける理由として1970年代以降の経済パターンを挙げた。

10月10日のCNBCのインタビューでジョーンズ氏は、ビットコインは将来のある時点で現在の価格19,236ドルよりも高い「価値を持つだろう」と述べた。純資産がおよそ75億ドルとされるジョーンズ氏は、2020年代の金融政策は「国ごとの債務ダイナミクス」に焦点が当てられ、財政縮小や債券市場や株式市場における長期プレミアムが上昇する可能性があると述べた。

「私はまだ、(ビットコインに)ごくわずかな配分をしている。お金がありすぎる時代に仮想通貨のようなもの、特にビットコインやイーサリアムは、その量が有限であるため、いつかは価値を持つことになる」

ジョーンズ氏は「非常に小さな」というBTCの保有量を明示していないが、2020年5月に、彼の総資産の1~2%をビットコインが占めていると述べた。2021年6月には、インフレと米国連邦準備制度の政策への懸念を理由に、BTCに5%、金に5%、現金に5%、コモディティに5%を配分することを提唱している。

5月の連邦公開市場委員会の会合後、ジョーンズ氏は株式と債券にとって「非常に、非常にネガティブな状況」になると述べ、FRBの利上げで米国は「未知の領域」に突入したと述べた。このベテラン投資家は、1987年の市場暴落を前に株式市場を空売りし、彼の資産を事実上3倍にしたことが知られている。