デジタルアートに特化したノンファンジブル・トークン(NFT)マーケットプレイスであるメーカーズプレイス(MakersPlace)は、シリーズAラウンドで3000万ドルを調達した。ベンチャーファンドが有望なNFT市場への支援に熱心であることを改めて示された。

メーカーズプレイスは今回の資金調達で事業規模を拡大し、新たな人材を獲得するために使用される。

今回の資金調達は、ベッセマー・ベンチャーパートナーズとパンテラキャピタルが共同で主導し、コインベースベンチャーズやソニーミュージックエンターテイメント、アンコーク・キャピタル、ドラゴン・デジタルアセットも参加した。このラウンドには、アクアベラ・ギャラリーやサブリナ・ハーン、エミネム、ポール・ローゼンバーグなど、複数の著名なエンジェル投資家も参加した。

メーカーズプレイスは、2021年3月に6930万ドルという驚異的な価格で落札されたBeepleの有名な作品「The First 5000 Days」を調達し、発行したことで、NFTを業界外にも有名にしたことに貢献した。

パンテラキャピタルのパートナーであるポール・ ベラディッタキット氏は、NFTは次世代のデジタルアートやコレクターズアイテムの原動力になると考えていると述べ、次のように話した。

「メーカーズプレイスは、クリエイターやコレクターにこの新しいパラダイムをシームレスに紹介するユーザーエクスペリエンスをデザインした、一流のチームを持っている」

NFTは、ブロックチェーン技術の応用として最も広く話題になっているものの一つだ。特に今年はデジタル・コレクティブルの販売・出品が急速に伸びている。既報のように、NFTのマーケットプレイスである「オープンシー」はこのほど、1日の取引量が、2020年全体で処理した取引量を上回った