ブロックチェーン解析プラットフォームのアルテミスのデータによると、オプティミズムネットワークは、6ヶ月ぶりに取引量でアービトラムを上回った。両ネットワークは、取引を圧縮・バッチ処理してからETHに提出することで、取引手数料を低減する可能性を秘めたオプティミスティック・ロールアップを使用するETHのレイヤー2だ。

オプティミズムは、"クエスト"機能のシーズン1が終了した1月に、取引量でアービトラムに後れを取った。しかし、ワールドコインのローンチが行われた直後の7月25日にトップスポットを取り戻した。

アルテミスのデータでは、2022年8月から12月までの間に、両ネットワークは同程度の取引量を持っていた。12月にはオプティミズムがアービトラムを引き離したが、1月に再び後退した。これは、ユーザーがさまざまなオンチェーン活動を実施することで報酬を得られるオプティミズムの"クエスト"機能のシーズン1と一致する。アービトラムは、ARB トークンをローンチし、ユーザーにエアドロップした3月に、取引量が劇的に増加した。

Logarithmic chart of daily transactions for Optimism and Arbitrum. Source: Artemis

オプティミズムは6月に、取引手数料を低減するベッドロックアップグレードを実施し、取引量は67%増加した。しかし、この増加は、その時点でアービトラムを上回るには十分ではなかった。

7月23日から26日にかけて、オプティミズムの取引はさらに増加し、49万500から80万9070に増加した。これはほぼ65%の増加であり、オプティミズムを2つのネットワークの間でトップスポットに押し上げた。この期間の最終2日間は、オプティミズム上でのワールドコインのローンチと一致している。

オプティミズムの活動の最近の急増は、近日中に開始されると開発者たちが述べているコインベースのBaseネットワークのローンチによるものかもしれない。このネットワークは、近日中に開始される"スーパーチェーン"の一部としてオプティミズムに接続されるという。

取引量の競争で勝利したにもかかわらず、オプティミズムはトータル・バリュー・ロックド(TVL)の観点から見ると、アービトラムに大きく後れを取っている。ブロックチェーン解析プラットフォームDefiLlamaによると、オプティミズムのTVLは9億2300万ドルにすぎないのに対し、アービトラムは20億ドル以上のTVLを有している。