ウェブブラウザのオペラ(Opera)は、ビットコイン(BTC)支持者のティム・ドレイパー氏が支援するアンストッパブル・ドメインズ(Unstoppable Domains)と提携し、ユーザーが分散型ウェブページにアクセスできるようにした。3月26日にコインテレグラフに明らかにした。

ユーザーは、.comドメインと同じようにOperaブラウザーに.cryptoドメインを入力することで、ブロックチェーンベースのWebサイトを表示できる。

アンストッパブル・ドメインズは、ネット検閲への耐性強化を目指している企業。発表によると、.crypto ドメインをオペラに統合することで、ユーザーは分散型ウェブサイトを閲覧でき、仮想通貨支払いもできるようになるという。

さらに、ブロックチェーンのドメインは、登録会社ではなく所有者に保管され、分散型ウェブサイトは、クラウドではなくピアツーピアネットワークに保管される。こうすることで、仲介者なしのトランザクションの実施が可能となる。

アンストッパブル・ドメインズは、コインテレグラフに対し、インターネット接続の速度に効果があり、長期的に分散型ネットワークはさらに安定し、アップタイムがさらに改善され、DDoS攻撃などのインシデントのリスクを減少させる、と述べている。

また、分散型ドメインは、パブリッシャー側による検閲を回避する手助けとなる一方で、検閲や監視などの問題に直面する管轄において閲覧者側に対してはほとんど介助しないとし、以下のように述べている。

「現在のウェブでは、ユーザーがこういった種類の問題に直面した場合、VPNまたはそれと似たツールを使用する必要がある。分散型ウェブサイトは、ユーザーのパブリッシュする能力、閲覧側よりむしろパブリッシャー側上で解決する。現時点で、もしあなたが自由な発言を制限されている場所にいるなら、あなたは伝統的なドメイン登録を使用してパブリッシュできない。それが、分散型ウェブサイトツールではできるようになる。よって閲覧の問題ではなくパブリッシュ側の問題なのだ。」

オペラ昨年10月ブラウザー上で直接ビットコイン支払いができるようになったと発表していた。


翻訳・編集 コインテレグラフジャパン