ブロックチェーンゲームのアイテムやデジタルアートなどNFT(ノンファンジブルトークン)売買ができる世界的なマーケットプレイス「オープンシー(Open Sea)」の共同創業者アレックス・アタラー氏が、ニューヨークで開催された「ザ・リーディング・ノンファンジブルトークン・イベント」で、コインテレグラフのインタビューに答えた。
アタラー氏によると、オープンシは「イーサリアムのようなブロックチェーンを基盤にしたコレクターズアイテム、デジタルアートや他のデジタル資産のためのマーケットプレース」。ルーツはクリプトキティーズにあり、NFTの流通市場は急拡大している。現在では、世界的なVCも投資を検討している。
ノンファンジブル・トークン(NFT)とは、「ノンファンジブル(代替不可能)」とあるように、1つ1つのトークンが固有の価値を持つものだ。代表的な例としてブロックチェーンゲームの「クリプトキティーズ」で生成される猫のキャラクターあげられるが、その後、仮想現実世界の土地(ランド)やデジタルアート、ゲーム上のレアな武器など様々な形のNFTが生まれている。
F1自動車NFTが1200万円
アタラー氏は、これまでオープンシーで販売されたNFTの中で最も思い出深い商品の1つは、2019年5月に415.9ETH(約1200万円)で落札されたフォーミュラ1(F1)ゲームの自動車だったと振り返った。
「私は購入者とおしゃべりをしたよ。彼は収集家で、F1ではなく仮想通貨の収集家だった。彼は長い間保有し続けている。彼は、車の価値が上がると信じている」
一方、アタラー氏は、偽造品の出展もあることを認めた。
「そうだ。オープンシーにはフェイクもある。スマートコントラクトと全てのメディアをコピーするんだ」。
オープンシーの一月あたりの売上高は2~300万ドル(約2億2000万~3億3000万円)。まもなく黒字になるという。
昨日、イーサリアム基盤の3D仮想空間プラットフォーム「ディセントラランド」が正式に立ち上がった。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン