イーサリアム基盤の3D仮想空間プラットフォーム「ディセントラランド」が正式に立ち上がった。
ディセントラランドのプレイヤーは仮想通貨イーサ(ETH)を使ってNFT(ノンファンジブルトークン、非代替トークン)の形でランド(LAND)と呼ばれる仮想世界の不動産や土地の購入が可能。アイテムの固有性とプレイヤーの所有権を保証するNFTを使うことで、ゲームプレイヤーがアイテムのオーナーとなる。
同じく仮想世界のゲームである「セカンドライフ」などこれまでのゲームでは、ゲーム会社が最終的には全てのゲームアイテムの所有者だった。対照的にディセントラランドはブロックチェーンの特性を生かしてプレイヤー自身がゲームアイテムの所有者になる。
今回の正式立ち上げにより、ディセントラランドのソフトウェア開発キット(SDK)を使って、購入した仮想現実の土地でインタラクティブな3Dをコードを使わずに作ることができるようになる。
また、プレイヤーがランドや自身のアバターの名前やウェアラブル、アクセサリーなどと交換できるマーケットプレイスもできる。
新たな仮想通貨のユースケース
ディセントラランドのプロジェクトリードであるアリ・メイリッチ氏は、昨年末にコインテレグラフ日本版の取材に対して次のように答えていた。
「多くの事柄(オプティミスティック・ロールアップ、DeFiの成熟、ETH 2.0、ビットコイン半減期、および多数のプロジェクトの開始)によって、新しい仮想通貨の夏が到来するだろう。2019年を通して水面化で進められてきたプロジェクトと多くの開発が統合され、2020年は非常に興味深い年になることを楽しみにしている」
ブルームバーグによると、過去10日間、ディセントラランドのプレイヤーは100万ドル(約1億1000万円)分のランドを購入した。
ディセントラランドは2017年ICO(イニシャルコインオファリング)によって2000万ドル(約22億円)の資金調達をした。
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