非代替性トークン(NFT)マーケットプレイスのオープンシーは、ニューヨークのアートギャラリー運営者から流出した16個のBored ApeとMutant ApeのNFTを凍結した。

​​​​​これらのNFTはClonexのNFTが1つ、Mutant Ape Yacht Clubが7つ、Bored Ape Yacht Clubが8つであり、現在オープンシーで取引することができない。

ニューヨークのロス+クレイマーアートギャラリーのトッド・クレイマー氏は、一連のツイートでホットウォレットから16個のNFTが盗まれたと言い、オープンシーとNFTコミュニティに助けを求めた。これを受け、オープンシー側は盗まれたとするNFTの取引を凍結した。

NFT取引の凍結について、一部のトレーダーは仮想通貨業界の重要な要素の1つである分散化が失われると非難している。あるツイッターアカウントは、「誰がNFTを凍結することができたのか?サードパーティにこれを行うように依頼することは、かなり反クリプト的だと感じる」と書いている

著名なソフトウェアエンジニアであるグラディ・ブーチ氏は分散化の欠如について次のようにコメントしている。

「ここではコードは法律であり、仮想通貨のアイデアの1つは中央集権的な介入の可能性を排除することであると、私は考える」

ホットウォレットはインターネットに接続されている仮想通貨のソフトウェアウォレットの1つだ。

クレイマー氏は今回、フィッシング詐欺で悪意のあるリンクをクリックした後にホットウォレットにあったNFTコレクションを失ってしまったと説明している。同氏はツイッター上での激しい反応に驚いたと述べている。

クレイマー氏が直面した問題は、最近のNFTブームの中では珍しい光景ではない。12月26日にはNFTコレクターのbergpay.ethが、イーサリアムウォレットからNFTが盗まれたと報告している。11月30日には、friesframeというツイッターアカウントが、ホットウォレットからNFTが流出したと述べている
​​​​