大手仮想通貨取引所OKXは、トルコ在住者向けのプラットフォーム「OKX TR」を正式に開始した。

27日の発表によれば、OKX TRはトルコリラ(TRY)の法定通貨オンランプと、現地銀行との協力による入金オプションを備えている。新プラットフォームの銀行パートナーには、フィババンカ、ヴァキフバンク、ジラートバンカシ、イシュバンカシ、シェケルバンク、トルコフィナンスなどがある。プラットフォームはUSDT/TRY、BTC/TRY、ETH/TRYなどの主要な仮想通貨ペアをホストしている。

同社はまた、OKXウォレットのトルコユーザーへのアクセス容易性を強調している。このウォレットは、非代替トークン(NFT)や分散型アプリ(Dapps)へのアクセスを可能にする。

OKX TRはまた、トルコに現地オフィスを設立した。OKX TRのメフメット・チャミル会長は「地元のコミュニティに近いところに物理的な拠点を持つことで、彼らのニーズに合わせて製品、サービス、オペレーションに注力できると考えている」と語る。

OKXは2023年5月、ブロックチェーン・エコノミー・イスタンブール・サミット2023に先立ち、トルコ市場への進出を発表した。この立ち上げは、トルコが仮想通貨市場に対して一般的に好意的な姿勢を見せる中で行われた。現在トルコは初の仮想通貨規制パッケージを導入する準備をしている。新しいガイドラインでは、仮想通貨プラットフォームがトルコの資本市場委員会(CMB)からライセンスを取得することを義務付ける。

2024年2月、OKXはラテンアメリカ市場をターゲットにした戦略の一環としてアルゼンチンでのサービスを開始した。これは2023年末のブラジルでのローンチに続くものだ。一方で、同社は韓国の規制当局との間で問題を抱えている。2月7日、地元メディアは韓国の規制当局が、登録されていない仮想通貨取引所として運営しているという疑惑を受けてOKXを調査していると報じた

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン