ブロックチェーンゲームのエコシステムが発展を続ける中、Web3企業は新たなゲーマーを取り込みWeb3の世界に紹介するための提携を模索している。

3月8日、イミュータブルは過去3ヶ月で75のWeb3ゲームをプラットフォームに迎え入れたと発表した。これにより、イミュータブルのブロックチェーンベースのゲームの総数は270に達した。ゲーミングエコシステムが顕著な成長を見せる中、仮想通貨取引所OKXはイミュータブルを通じてWeb3ゲーミングに進出し、その流れを加速させている。

OKXの最高イノベーション責任者であるジェイソン・ラウ氏は、同取引所がイミュータブルと提携しWeb3ゲーミングエコシステムをさらに拡大するとコインテレグラフに語った。ラウ氏は、Web3はゲーマーの体験を向上させる多くの可能性を持っており、真の所有権の実現やゲーム内でのイノベーションを推進すると主張する。同氏によれば、Web3によりゲーマーはゲーム内の資産を所有し、取引し、収益を得ることができ、ゲーム体験を向上させることができる。また「独自のゲームメカニズム、ビジネスモデル、コミュニティ参加を促進する」ともラウ氏は述べている。

ラウ氏によると、OKXとイミュータブルはGameFiローンチパッドを開発中で、これがWeb3ゲーミング採用の勢いを維持することに寄与すると期待している。このローンチパッドはイミュータブルのゼロ知識イーサリアム仮想マシン(zkEVM)チェーン上でのゲームの立ち上げをサポートする。

仮想通貨コミュニティがこの提携からどのような恩恵を受けるかという質問に対して、ラウ氏は、これからのローンチパッドがWeb3ゲームや体験、資産への発見とアクセスを改善する助けになるだろうと答えた。イミュータブルチェーンで立ち上げられるゲームは、OKXの取引所、ウォレット、非代替性トークン(NFT)マーケットプレイスなどのOKXソリューションにアクセスできるようになる。

さらに、OKXウォレットサービスはイミュータブルパスポートと統合される。イミュータブルパスポートはイミュータブルが開発したWeb3ゲームパブリッシャーのためのログイン方法だ。

両社がWeb3ゲーミング企業のためのツールを提供する中、ラウ氏はブロックチェーンゲーム企業がゲーマーをWeb3に導入する役割を持っていると考えている。彼はゲームプロジェクトに対し、ゲームメカニズムを独自のものにすることを優先するよう呼びかけた。「持続可能なコミュニティを築くためにはゲームは楽しく、魅力的で、高品質でなければならず、Web2ゲームの形式から解放され、Web3が独自に可能なことを実験するようなゲームを期待している」(ラウ氏)。

加えて、ラウ氏はブロックチェーンゲーム企業はコミュニティを育成することに注力すべきだと強調した。ゲームの宣伝だけでなく、プレイヤーにWeb3の利点を教育することもゲーム会社が行うべきだとラウ氏は述べる。

イミュータブルはプレイヤーにとってWeb3ゲーミングを容易にする機能を追加することで、そのゲーミングエコシステムを改善している。2023年12月13日には、ユーザーのガス料金を免除しWeb3ゲーマーのスムーズな導入を可能にする独自のゼロ知識証明スケーリングプラットフォームzkEVMを発表した。また、12月19日にはパスポートウォレットインフラを立ち上げ、GoogleやAppleアカウントを使用してウォレットを作成し復元できる機能を提供した。このサービスはアカウント管理をより便利にすることでWeb3ゲーマーを支援することを目的としている。