仮想通貨取引所OKXは、1月23日に発生した自社トークン(OKB)のフラッシュクラッシュに影響を受けたユーザーに補償を行う。

火曜日の午前9時頃(GMT)、OKBの価格は15分たらずで46.80ドルから25.10ドルへ48%急落し、時価総額で65億ドルが吹き飛んだ。その後、価格は素早く回復。記事執筆時のトークンの取引価格は45.94ドルだ。

「48.36USDTに達した後、複数の大きなレバレッジポジションの清算が連続して引き起こされた」とOKXスタッフは書いている。「さらに、市場の影響で通貨価格が下落し、担保付きローンの清算、レバレッジ取引、クロスカレンシー取引の清算がさらに引き起こされ、結果として短期間にわたり価格が25.1ドルUSDTまで下落した」。

OKXは、「異常清算によって引き起こされた追加的な損失に対してユーザーに全額補償する」と約束し、具体的な補償計画を次の72時間以内に開始する予定だ。

同日、仮想通貨市場は大きな価格変動を経験した。その一因は、グレイスケールビットコイントラスト(GBTC)が投資家の償還要求に応じてビットコイン(BTC)を売却したことにある。仮想通貨取引所FTXは、債権者への返済のために約10億ドル相当のGBTCの持分を売却したことも影響した。

OKXは過去1年間、規制遵守に多くの努力を注いでいる。2023年12月29日、同社はモネロ(XMR)、ジーキャッシュ(ZEC)、ダッシュ(DASH)、ホライゼン(ZEN)など、複数のプライバシーコインの上場廃止を発表した。1月2日には、英国の金融行為規制機構(FCA)の新たな要件に準拠するため、英国のユーザーに対し、取引を開始する前にリスク評価アンケートの完了が必須となる追加要件を発表した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン