グローバルな仮想通貨取引所OKXは2024年初めにモネロ(XMR)を含む複数のプライバシーコインを上場廃止する。

OKXは12月29日にモネロやジーキャッシュ(ZEC)などの主要なプライバシートークンや、ダッシュ(DASH)やホライズン(ZEN)などの部分的なプライベートコインを含む複数の取引ペアを上場廃止すると発表した。OKXは、2024年1月5日にこれらのトークンを含む合計11の取引ペアを廃止する。

OKX によるプライバシーコインの上場廃止  Source: OKX

「強固なスポット取引環境を維持するため、私たちは上場しているすべての取引ペアのパフォーマンスを常に監視し、定期的にその上場資格をレビューしている」とOKXは発表で述べた。同社はこの決定が「ユーザーからのフィードバックに基づいた」ものであり、OKXトークンの上場廃止ガイドラインに基づいて行われたと付け加えた。

また、OKXは12月27日にモネロ、ダッシュ、ジーキャッシュ、ホライズンなどの特定のプライバシー関連コインの入金を停止した。OKXは2024年3月5日からモネロ、ダッシュ、ジーキャッシュ、ホライズンの出金も停止する。「私たちは上場しているすべての取引ペアを継続して監視し、必要に応じて上場廃止/非表示メカニズムを実施する」と同社は注記している。

OKXは世界最大の仮想通貨取引所の1つであり、CoinGeckoのデータによると、少なくとも1日に30億ドル以上の仮想通貨を取引している。記事執筆時点で、OKXはモネロを含む482の取引ペアを上場しており、その中にはモネロの4つの取引ペア、ダッシュの2つのペア、ジーキャッシュの3つのペア、ホライズンの2つのペアが含まれる。

OKXはプライバシーコインまたはプライバシー関連トークンを上場廃止したり、廃止を試みたりしたいくつかの取引所に加わることになる。仮想通貨取引所フォビは2、コンプライアンス対応を理由に2022年9月にプライバシー関連コイン7種を上場廃止する計画を発表している

バイナンスは2023年5月にフランスやイタリアなどの国でプライバシートークンをすべて上場廃止する計画を発表したが、最終的には6月にその決定を覆した

CoinMarketCapのデータによると、記事執筆時点で、バイナンスはモネロの4つの取引ペアおよびジーキャッシュの3つの取引ペアを上場しており、フォビもXMR/USDTおよびZEC/USDTの取引ペアを上場している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン