◆香港の仮想通貨取引所OKExが42の10月31日のハロウィーンの日に42のトークンの上場廃止をする
◆「流動性の弱さと取引高の少なさ」が要因だという
◆今年の上場廃止数でダントツな一位のがポロニエックス

香港に拠点を置く仮想通貨取引所OKExが10月31日のハロウィーンの日に42のトークンを上場廃止にする。Bitcoin.com27日に報じた。仮想通貨相場の低迷を受けて、時価総額の高くないアルトコインの一掃が始まっているのかもしれない。

OKExのオペレーションのトップであるアンディー・チャン氏は、Bitcoin.comに対してEmailで、「流動性の弱さと取引高の少なさが要因だ」と説明。上場廃止となるのは、ビットコイン(BTC)とペアのiconomiやread、prochainなどだという。OKExはこの「掃除」の後に、「力強いトレーディング環境」を築いていく方針だ。

またチャン氏は、「上場されたからと言って終わりではない。良いパフォーマンスを維持するのが成功への鍵となる」と強調。次のように続けた。

「ブロックチェーンのスペースにはプロジェクトにプロジェクトがごった返している。一部は私たちの期待に応えられていない。だから我々はこうした行動をとって問題に対処しなければならない」

執筆時点でOkexは、世界第2位の仮想通貨取引所(引用元:CoinMarketCap)だ。

相次ぐ上場廃止

今月バイナンスが4つの仮想通貨の取扱いの停止を発表するなど、仮想通貨の上場廃止を発表する取引所が相次いでいる。仮想通貨分析企業のdiarが今年上場もしくは上場廃止を決めた取引所の一覧をによると、上場廃止数でダントツ一位なのがポロニエックスだ。

主要仮想通貨取引所の上場廃止通貨表

(引用元:CoinAPI via diar)

ポロニエックス(Poloniex)は、上場コインと上場廃止コイン合わせてマイナス23。上場コインをほぼ半減させたという。ポロニエックスは、ゴールドマンサックスが出資するモバイル決済アプリ「サークル」が2月にを約428億円で買収した。

diarが調査を発表した時点では、OKExにおける上場コインと上場廃止コインを合わせた数は、180と下から2番目だった。diarは、上場コインが多い取引所について、投資先や投資対象となる企業の価値やリスクなどを調査するデューデリジェンスが疎かになっていることを示しているかもしれない、と指摘していた。

アルトコインの崩落を予想する声も出ている。米国の仮想通貨ヘッジファンドであるエレメント・デジタル・アセット・マネジメントは、最近の仮想通貨市場と1990年代のITバブルを比較した分析の中で、アルトコイン相場の下落はまだこれからという見方を示した。