時価総額ベースで第30位の仮想通貨バイトコイン(Bytecoin, BCN)が日本時間で9日夕方、大手仮想通貨取引所バイナンス(Binance)による上場廃止の発表をうけ、20%以上暴落した。
バイナンスは今年5月にバイトコインの取扱いを開始。以後、同仮想通貨の取引はその60%がバイナンスに集中していた。現在、バイナンス以外ではPoloniexやHitBTC等で売買されている。
現在、同コインの時価総額は約371億円。これが1月のピーク時には3400億円まで膨らんでいたというから驚きだ。
今回、バイトコインを含む4つの仮想通貨の取扱いを停止した理由について、バイナンスは詳説していないが、同取引所の「クオリティ基準」に満たなくなったからだとしている。
ユーザー保護のため、バイナンスでは包括的かつ定期的に上場しているデジタル資産(仮想通貨)の見直しを行っている。これら仮想通貨プロジェクトが高いクオリティ基準を保っていることを確認するためだ。コインやトークンがこのクオリティ基準に達しなかった場合、さらなる見直し及び上場撤廃も検討する。
今回バイトコインと同時に取扱い停止となったのはChatCoin (CHAT), Iconomi (ICN)そしてTriggers (TRIG)だ。
バイナンスによると、上場撤廃の前に検討されるのは「開発チームのコミットメント」、「スマートコントラクトの安定性」、「開発が活発化かどうか」、「広いユーザー層による関与レベル」、「倫理的侵害」等としている。
バイトコインは仮想通貨モネロ(XMR)の原型であり、「元祖・匿名通貨」として知られてきた。2012年に開発されたが、開発チームに関する詳細に不明点が多く謎が多いプロジェクトとされる。