10時のNZ準備銀行(中央銀行)の政策金利は、事前予想の0.25%利下げに対して現状維持(1.00%)となった。今年5月に0.25%、8月に0.5%の利下げを行い、今回3回目の利下げが期待されていたが、サプライズの据え置きとなった。
今月の6日に発表された第3四半期の雇用統計が4.2%と前回の3.9%に比べて悪化。昨日は、NZ中銀が四半期インフレ見通しを引き下げたことで利下げ期待が高まっていた。発表直後のNZドル円の動きは以下の通り。
NZドル円は、発表前の68.90円から69.90円まで1円近くの急騰。ただし、中銀はその後の声明で追加利下げに含みを残している。今後の景気動向を注視する必要があるだろう。
14時29分時点でのNZドル円は69.81円。朝方の急騰から高値もみあいとなっている。
NZドル円予想レンジ 69.30~70.30
NZ中銀政策金利の予想外の据え置きによりNZドル円は急騰したが、70円の壁を突破することができなかった。今後の利下げに含みを持たせた声明で、一時1.546%まで急騰したNZ10年債利回りは1.489%まで下落している。
20日移動平均線や100日移動平均線を突破しているので、下値は堅いものの、70円台を回復できるかが焦点となりそうだ。