ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズ氏は、仮想通貨レンディング企業セルシウスの創業者兼元CEOのアレックス・マシンスキー氏が「虚偽かつ誤解を招く発言」を数多く行い、投資家に数十億円の損失を与えたとして訴えた

ジェームズ長官は5日、米国州の26,000人以上の住民を含む投資家から数十億ドル相当の仮想通貨を詐取したとされる訴訟を発表した。セルシウスが破産を宣言するまでのマシンスキー氏の行動は、プラットフォームの財務状況を誤って伝え、特定の規制要件を守らなかったことで投資家の損失を助長したという。

「セルシウスの前CEOであるアレックス・マシンスキー氏は、投資家を経済的自由へと導くと約束しながら、彼らを経済的破滅の道へと導いた。根拠がなく虚偽の約束をし、投資家を欺くことが違法であることは、法律で明確に定められている。今日、我々はマシンスキー氏に騙された何千人ものニューヨーカーに代わり、その損失を取り戻すために行動を起こしている」

マシンスキー氏は、カンファレンスへの出演、ソーシャルメディア、インタビューなどを通じて誤ったシナリオを押し付けたとされる。しかしジェームズ氏によると、セルシウスの顧客は、プラットフォームが規制要件の対象外であるため、従来の金融機関の顧客と同様の保護を受けていないという。この訴訟では、マシンスキー氏が今後「ニューヨークでビジネスを行う」ことを禁止するとともに、影響を受けた投資家に対して損害賠償、返還、権利放棄を支払うよう求めている。