仮想通貨インデックスプロバイダーのビットワイズ・アセット・マネジメントが発表した調査によると、仮想通貨に資本を割り当てるフィナンシャルアドバイザーの数は、過去1年の間に約50%増加した。

この調査は投資サイトのETFトレンドと共同で実施され、12月時点で米国を拠点とするフィナンシャルアドバイザー約1000人を調査した。調査結果によれば、クライアントのポートフォリオの約9.4%が仮想通貨への投資となっている。これは1年前の調査での6.3%から増加した形だ。

また仮想通貨投資への割り当てを現在行っていないフィナンシャルアドバイザーでも、15%が2021年中に仮想通貨投資を「おそらく」行うと述べ、2%が今年のうちに仮想通貨投資を「確実に」行うと回答している。

フィナンシャルアドバイザー自身は、仮想通貨に投資することにはるかに熱心なようだ。フィナンシャルアドバイザーの24%が既に仮想通貨に投資しているという。

仮想通貨への投資を行う利点については、ほかの金融資産との「無相関なリターン」という回答が54%を占めている。

また回答者の25%は「インフレのヘッジ手段」が仮想通貨の最も魅力的な点であると回答。これは前年の調査での9%から大幅に増加している。

またフィナンシャルアドバイザーの81%がクライアントから2020年に仮想通貨に関する問い合わせがあったと報告している(2019年の76%から増加している)。

ビットワイズの幹部は、仮想通貨を割り当てるフィナンシャルアドバイザーの数は増加しているが、「仮想通貨はまだ初期段階にあり、現在割り当てているアドバイザーは全体の10%未満だ」と指摘し、次のように付け加えている。

「採用と関心が高まっている。調査によると、仮想通貨への割り当てを行うアドバイザーの数は、今後1年で2倍以上になる可能性がある」

ETFトレンドのトム・ライドンCEOは、「フィナンシャルアドバイザーは、代替資産へのエクスポージャーへの需要から、仮想通貨への関心を高めている」とも述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン