仮想通貨の価値が爆発的に上昇したために、投資分野で最大のプレイヤーであるヘッジファンド運用者が参入してきており、過去6か月の間に多数の仮想通貨ヘッジファンドが生まれた。8月には70だったが10月末の時点では120以上になった。

CNBCによると、去年だけで90以上の仮想通貨ファンドの運用が開始され現時点でのファンド合計数は124である。ファンドの運用資産は23億ドル(日本円で2600億円相当)。ファンドの3分の1はベンチャーキャピタル方式の投資戦略を展開している。

新参のファンドの中で最も有力なのは、ギャラクシー・インベストメント・パートナーズの設立者マイケル・ノボグラーツ氏が立ち上げたファンドで、投資額は5億ドル(約56億円)である。この著名な投資家は、デジタル通貨は大きな富を生むという見解を公にしている。

これからも多くのファンドが参入の見込み

仮想通貨ヘッジファンドがターゲットにしているのはICOとよばれる仮想通貨を使った資金調達の仕組みだ。最近は中国でいくつかのマーケットが閉鎖され、またアメリカでは規制が強化されている。このような動きにもかかわらず、ICOはその規模を拡大し続けている。

過去には失敗したり、当初の計画通りいかなかったICOも多い。しかし多くの投資家はリターンを期待して相変わらず新たな金脈探しに余念がないようだ。