仮想通貨企業ギャラクシーデジタルのマイク・ノボグラッツCEOは、米国のバイデン次期政権に対して、オープンマインドな仮想通貨規制を求めている。

米経済メディアのCNBCの番組に出演したノボグラッツ氏は、ビットコイン(BTC)が強気相場となる一方で、ワシントンからの反仮想通貨のレトリックの波が強くなっているという。

ノボグラッツ氏は、仮想通貨業界が長期的に真の成功を収めるには、より明確な規制が必要だとも主張している。そしてノボグラッツ氏は、1月20日からスタートするバイデン政権に対して、オープンマインドな規制を導入することを求めている。

現在、トランプ政権はその任期が迫っているにもかかわらず、仮想通貨業界に対して相次いで規制強化の動きをみせている。

先週、財務省のFinCEN(金融犯罪取締ネットワーク)はセルフホスト型ウォレットへの新しい規制案を公開した。この案に対してはパブリックコメントを提出することができるが、その期間は15日間しかなく(一般的には60日間だ)、コインベースなどからは批判も出ている

そして、もう1つの仮想通貨業界へのショックは、米証券取引委員会(SEC)が、未登録証券を販売したとしてリップル社を訴追したことだ

ノボグラッツ氏などは、米国の古臭い仮想通貨規制がその採用とイノベーションを妨げ、中国のようなライバルが市場を席捲してしまう可能性を懸念している(このような主張は皮肉なことにSECの訴訟に対抗するためにリップルも主張している議論の1つだ)。

ノボグラッツ氏は、CNBCのインタビューで、厳しい仮想通貨規制は「意図しない、数多くの結果をもたらす」と述べ、「そして、それは海外の仮想通貨で起こっている多くのクールなことを後押しすることになるだろう」とも付け加えた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン