北朝鮮と関連する組織が、プライバシープロトコルであるトルネードキャッシュを使用して、3月に約1億5000万ドル相当の盗んだ仮想通貨をマネーロンダリングした。
ロイターが報じた国連の機密報告書によれば、北朝鮮のハッカーグループであるラザルスが、休眠状態にあった盗んだ仮想通貨を北朝鮮に送金したという。
北朝鮮のハッカーは2023年3月、トロン創設者ジャスティン・サン氏が所有する仮想通貨取引所HTXから1億4750万ドル相当の仮想通貨を盗み出した。1年後、これらの資金はトルネードキャッシュを使用して北朝鮮に送金された。トルネードキャッシュのような仮想通貨ミキシングサービスは、ハッカーや詐欺師にとって便利なツールであり、盗まれた仮想通貨を匿名化し、追跡不可能にするために使用される。
ロイターの報道によると、国連は2017年から2024年の間に約36億ドル相当の仮想通貨を不正流出させた97件の北朝鮮のサイバー攻撃を調査している。
2024年だけでも、国連の監視機関は11件の仮想通貨盗難事件を調査し、その被害額は5470万ドルにのぼるとしている。こういったハッキングは、北朝鮮のハッカーが小規模な仮想通貨関連企業に雇われることを通じて行われているという。
米国は2022年に、北朝鮮が国境を越えた送金制裁を回避するのを支援しているとして、トルネードキャッシュに制裁を課した。
5月14日、仮想通貨ミキシングプロトコルであるトルネードキャッシュの開発者アレクセイ・ペルツェフ氏がマネーロンダリングで有罪判決を受けた。これはオープンソースコードの開発者にとって重大な影響をもたらす可能性がある。ペルツェフは、プラットフォーム上で12億ドル相当の不正資産をロンダリングしたとして、5年4ヶ月の懲役刑を言い渡された。彼の弁護団は、判決に対して14日間以内に控訴することができる。
トルネードキャッシュを使用して盗まれた資金を送金するのは北朝鮮だけではない。むしろ、これは世界中のハッカーコミュニティでも人気がある手法だ。
5月14日、ブロックチェーン調査会社ペックシールドは、ポロニエックスの1億ドルハッキングに関連する5300万ドル相当の盗まれたイーサリアムがトルネードキャッシュに送金されたことを発見した。

ハッカーは上のチャートに示すように6つの異なるウォレットから1つのトルネードキャッシュアドレスに1万7800ETHを移動させた。
PR記事「新規口座開設等で最大6000円相当もらえる!先物取引 コピトレで有名な仮想通貨取引所ビットゲット【特典出金可】」
PR記事「仮想通貨取引所Gate.io 新規口座開設で7700円相当の軍資金! もらって取引キャンペーン実施中 【先着順】」