ノーベル経済学賞の受賞者であるジョセフ・スティグリッツ教授が再びアンチ仮想通貨の姿勢を鮮明にした。

6日に米経済番組のCNBCによって配信されたビデオの中でスティグリッツ教授は、「実のところ私は仮想通貨を活動停止にすべきと考えている」と発言。ビットコイン(BTC)などは「透明性の高いプラットフォームからダークなプラットフォーム」にマネーを動かすことによってマネーロンダリング(資金洗浄)など違法な活動を可能にしてしまっていると強調した。

このような透明性の欠如からより効率的な世界経済を構築する方法として適していないと結論づけた。

またスティグリッツ教授は、「そもそも仮想通貨を使う必要がない」と発言。通貨に必要な性質が1つもないとし、一方で米ドルはすべてを兼ね備えていると述べた。

ただスティグリッツ教授は、金融システムの透明性を高める上で電子支払いシステムの発展には自信を示した。人々が何を使っているかリアルタイムで把握できるようになることで、より規制された経済とマクロ経済の管理が実現できるとみている。

スティグリッツ教授が仮想通貨に対してネガティブな発言をしたのは今日が初めてではない。

昨年1月、スティグリッツ教授はダボス会議で、ビットコインのマネーロンダリング等への悪用に対する厳しい規制が実現すればビットコインに対する需要はなくなり「存在しなくなる」だろうと述べた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版