NFT(ノンファンジブルトークン)企業に投資する英ブロックチェーン企業、NFTインベストメンツは8日、プルート・デジタルの買収を中止すると発表した。買収を中止した理由は明らかにされていない。

「当社は、慎重に検討した結果、現時点ではプルート・デジタルの買収を進めないことを本日発表する。当社は、NFTセクターにおいて、株主価値を高めると思われる他の機会を引き続き評価する」

NFTインベストメンツは2022年1月、分散型金融(DeFi)でインフラを構築するプルート・デジタルについて、NFT株の新規発行によって買収するため、拘束力のない仮契約書(non-binding letter of intent)に署名した。NFT株は9600万ポンド相当だった。

昨年11月から今年3月にかけて、ブロックチェーン業界は1カ月にわたる弱気相場を経験し、デジタル・トークンの時価総額が史上最高値から40%以上下落した。

しかし、すべての仮想通貨愛好家が、大局的な売りが終息に向かうと確信しているわけではないようだ。米国債の逆イールドが起きていることから、景気後退が目前に迫っている兆候として指摘する人もいる。1950年代以降、米国では景気後退の前に必ずイールドカーブが反転している。前回発生した2019年8月には、COVID-19のパンデミックの出現により、仮想通貨市場の全面的な暴落につながった。