イーサリアム(ETH)の共同設立者ギャビン・ウッド氏が立ち上げた仮想通貨スタートアップのポルカドット(DOT)は、6000万ドル(約66億円)の資金調達に向けてイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を実施する計画だ。ウォール・ストリート・ジャーナルが24日に報じた。

記事は、本件に詳しい情報筋の話を引用しつつ、「上手くいけば、ポルカドットのトークンセールにより、希薄化されたポルカドットトークンの時価総額(すなわち、流通中のトークンとこれから発行されるトークンをひっくるめた価値 )は12億ドル(約1310億円)になるだろう」と伝えた。

報道によると、スイスのWeb3ファウンデーションとパリティ・テクノロジーズが開発したポルカドットは、ブロックチェーンの相互運用性に関する課題解決を目的とする。つまり、ポルカドットの技術は、ビットコイン(BTC)を始めとする様々なブロックチェーンと、その他の分散型仮想通貨プラットフォーム・ネットワークの間の相互運用性を高めるために設計されているのだ。

Web3ファウンデーションの理事長で、ポリーチェーン・キャピタルの共同出資者でもあるライアン・ズラー氏は、ポルカドットの技術は19年第3四半期にローンチされる予定だと述べている。

WSJの報道によると、ポルカドットはこれまでにブースト VCやパンテラ・キャピタル、ポリーチェーン・キャピタルといった大口投資家から、17年10月の最初のトークンセールで約1億4400万ドル(約158億円)を調達済みだ。

12月には、仮想通貨スタートアップ、テンエックス(TenX)の研究開発ラボが、ライトニングネットワークを使い、ERC20トークンをビットコインに交換するためのクロスブロックチェーン相互運用プロトコルの使用をテストしたことをコインテレグラフは伝えた。

今週報じられた通り、インドの「銀行技術開発研究所(IDRBT)」は、相互運用可能なブロックチェーン・プラットフォームを構築することで、業界の主要プレーヤーと銀行を結びつけることに焦点を当てた銀行部門におけるブロックチェーン実装計画を発表している。