ゲーム開発会社のアクティビジョンは11日、基本プレイが無料のバトルロイヤルゲーム「Call of Duty : Warzone」の発売を発表した。人気シリーズの最新バージョンだ。Call of Duty(CoD)では独自のゲーム内通貨があることから、仮想空間での経済圏拡大や仮想通貨との連携にも注目が集まっている。

新シリーズでは、これまで同様プラットフォームにPCやPS4、Xbox Oneに対応しているが、前作のバトルロイヤルモードを搭載した「コール オブ デューティ ブラックオプス4」とは異なり、基本プレイが無料となり、150人が同時参加できる大型バトルロイヤルとなったことで、ユーザーが拡大することが見込まれている。

これによって、ゲームの特殊アイテムを購入するためのゲーム内通貨「Call of Dutyポイント(CoDポイント)」の取引が増える可能性がある。この通貨は現金で購入することが可能だ。

ゲーム内で独自通貨を発行している無料人気ゲームに「フォートナイト」がある。世界中で人気のネットゲームで、1億2500万人のプライヤーが存在すると言われる。フォートナイトでも同様に「V-Bucks」と呼ばれる独自通貨を持ち、独自の経済圏を作り上げている。

このV-Bucksは米国の内国歳入庁(IRS)が一度仮想通貨の例として取り上げられたこともある。ただ、利用者間でのデジタルで取引ができず、法定通貨や仮想通貨との交換もできないことなどから、現在は取り下げられている。

しかし、仮想通貨メディアのDecryptは「V-BucksとCODポイントは確かに仮想通貨ではない」としているが、Call of Dutyがフォートナイト並みの人気になるのではないかと指摘。

さらに仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEOもツイッターで「まだブロックチェーンではないけれど、ビジネスモデルはブロックチェーンの成熟のために変化している」と指摘。さらに以下のように続けた。

「待とう。多分誰かがこれにペッグされたコインを発行できる。そしたらほら、自由市場の出来上がりだ」