米ニュージャージー州は7日、ハリウッド俳優のスティーヴン・セガール氏が宣伝しているイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を中止するよう主催者に命令したと明らかにした

 ニュージャージー州証券局(BoS)は略式命令で、仮想通貨ビットコイイン2Gen(B2G)の主催者は、証券取引法に反し無記名証券を提供していると非難。ビットコイインのウェブサイトには、セガール氏が持つ専門知識の内容が示されていないため、投資の判断材料が乏しく、同ICOが証券取引法に準じているか不明と指摘している。

 また、セガール氏に支払われる宣伝報酬についての詳細情報も記載がないことにも言及した。

 ICO停止命令が出される前日、セガール氏はB2Gが間もなく複数の大手取引所で扱われるとの見方をツイートしている。その後の進展についてのコメントはまだない。

 米国の規制当局である証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)は先月、米国で実施されるICOを注意深く監視し続けると強調した。SECは以前にも、著名人によるICOの宣伝に難色を示している。