破綻した仮想通貨取引所FTXの元CEOであるサム・バンクマン=フリード氏とSBFの最も激しい批判者の一人であるバイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)の不安定な関係に焦点を当てた新しいドキュメンタリーが制作されている。

ザ・ハリウッド・レポーターによると、この制作はFortune誌と、アメリカの俳優マーク・ウォールバーグ氏やステファン・レビンソン氏、映画監督のアーチー・ギップス氏が共同で設立した脚本なしの制作会社Unrealistic Ideasとの提携によるもの。

「SBFとCZの波乱万丈の関係は、記事やツイッターである程度再生されてきたが、この決定的なドキュメンタリーは、人々にFTXの全物語を360度個人的に見ることができる」と、Fortune編集長のアリソン・ソンテル氏が述べた。

このドキュメンタリーは、政治的なコネクションを持つ著名な学者の家庭に生まれたバンクマン=フリード氏と、12歳の時に家族が中国からカナダに逃れたCZ氏が、いかにして仮想通貨業界で最も重要な人物になったか、そして彼らの関係が同盟関係から敵対関係へとどのように変わっていったかに焦点を当てる。

バンクマン=フリード氏の栄枯盛衰は、いくつかの映画プロジェクトのテーマになっている。アマゾン・プライムでは、FTXのスキャンダルを描いた8話の限定シリーズを制作している。著書「The Big Short」で知られる作家で金融ジャーナリストのマイケル・ルイス氏は、FTX崩壊前にバンクマン=フリード氏と6カ月間過ごしたことがあり、その書籍権をアップルに売却したと伝えられている。