ビットコインが高値を更新し続ける材料のひとつに、米連邦準備理事会(FRB)理事にマービン・グッドフレンド氏(カーネギーメロン大学教授)が指名されたことがあるかもしれない。

 グッドフレンド氏は2016年に発表した論文の中で、現金や高額紙幣の廃止をとなえたことがある。

 08年のような金融危機が再来した場合、銀行口座から自由に引き出しが許されている現金がマイナス金利政策の効果を弱めてしまう。そこで、現金のかわりにカードを発行し、銀行や連銀の口座から直接支払いが行われる仕組みを提案している。

 そのような厳しい金融政策を忌み嫌う投資家は、「連銀コイン」から連銀のコントロールの及ばない仮想通貨に資金を逃避させる可能性がある。

 こういった連想がビットコイン価格の上昇に寄与した可能性があるというわけだ。