米国の仮想通貨ウォレットとブロックチェーンセキュリティ会社ビットゴー(BitGo)は26日、仮想通貨ビットコイン(BTC)に1:1で裏付けされたイーサリアム(ETH)ベースのコインの開発を発表した。
ラップドビットコイン(Wrapped Bitcoin=WBTC)は、分散型取引所(DEX)、ステーブルコインや貸し出しの担保、決済や柔軟なスマートコントラクトなど、イーサリアムエコシステム内でのさまざまな新しい分散型ユースケースをユーザーに提供するという。
この発表によれば、カイバーネットワーク(Kyber Network)、グノーシス(Gnosis)、メーカーダオ(MakerDAO )などの主要な分散型プロジェクトは、2019年1月にこのERC-20コインの最初の主要なユースケースの立ち上げに関わる。
ビットゴーは、WBTCが主要な仮想通貨ビットコインに「安定性と価値」をもたらし、イーサリアムブロックチェーン上のビジネスに仮想通貨を適用できると主張している。
ビットゴーは、「準備金の完全な証拠」を持つ新しいデジタル資産を導入したと語り、証券、コモディティ、不動産などの資産のトークン化に「大きな制度的関心」を払っていると話した。
声明によると、すべてのビットコインはアドレスと残高を表示するダッシュボード上に配置され、ユーザーはブロックチェーン上に保管されている各ビットコインを確認することができ、イーサスキャン経由で監視することが可能。
9月上旬、ビットゴーはサウスダコタ州で信託会社としての認可状を取得し、認定された仮想通貨カストディアンになった。カストディアンとして、ビットゴーは本人確認(KYC)とマネーロンダリング防止(AML)ポリシーを遵守しているか規制監督の対象となる。