サトシ・ナカモトがビットコインに取り組んでいた可能性が最も高い都市はロンドンーー。

ビットコインの開発者として知られるサトシ・ナカモトの素性に関する追加情報が、このほど明らかになった。

The Chain Bulletin」の最新レポートで、サトシが出版した資料のタイムスタンプや、文法や言い回し、単語のスペル、ジェネシスブロックに埋め込まれたタイムズ紙の見出しが、英国で印刷された特有のものであることなどが指摘された。

サトシが英国人であるとする予想はこれまでにも言われてきたものだ。ただ今回はサトシがタイムズ紙の印刷版を参照した可能性が高いことなどが、新たな情報となっている。

これは、英国で配布されているタイムズ紙の紙面版だけが「Chancellor on brink of second bailout for banks(銀行救済に二度目の公的資金注入へ)」を使用していたが、オンライン版には財務大臣の名前が入っていたという。また、米国版にはそもそもこの記事が掲載されていなかった。

今回レポートを執筆したドンチョ・カラバノフ氏はタイムズ紙の読者の43%がロンドンに住んでいることから、「ロンドンが世界最大の金融ハブであることも鑑みて、サトシが2008年から2010年の間にロンドンに住んでいた可能性が高い」と分析している。カラバノフ氏はサトシが投稿したタイムスタンプ付きの資料から、サトシが英国のタイムゾーンで生活していた可能性を示す証拠も示した。

非営利のグローバルネットワーク「P2Pファンデーション」に掲載されていた(現在停止中)サトシ・ナカモトのプロフィールでは日本に住む男性となっていたが、カラバノフ氏はサトシが「吸血鬼」ではない限り、日本という可能性はあり得ないと結論づけた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン