米プロバスケットボールNBA「ブルックリン・ネッツ」に所属するスペンサー・ディンウィンディー選手が、自身の契約金をベースとしたセキュリティトークンを発行する。ディンウィンディー選手がツイッターで明らかにした。

ディンウィディ選手は10日、「スペンサー・ディンウィンディー債券を1月13日に立ち上げる」とツイートした。

米STOプラットフォームのセキュリタイズのカルロス・ドミンゴCEOは、この債券が同社の支援によってセキュリティトークンとして発行されると述べている。ドミンゴ氏が、米メディアのザ・ブロックに語ったところによれば、イーサリアムのブロックチェーン上で発行されるという。

米フォーブスの報道によれば、今回発行するセキュリティトークン「SD8トークン」は、適格投資家を対象に15万ドルで販売する計画だ。ファンがプレイヤーに投資できるデジタルトークンを構築するのが狙いだ。SD8トークンは3年間の債券で、毎月4.95%の金利を支払う。満期を迎えれば、元本全額が支払われる。

1月13日から販売を開始し、2月10日まで受け付ける。2023年2月10日に満期を迎える設定だ。ディンウィンディー選手自身の契約金を担保としている。

ディンウィンディー選手のセキュリティトークンの構想は昨年9月に浮上した。しかし、その時にはNBA側が「契約金を第三者に移譲することはできない」とし、トークン発行に懸念を示していた

フォーブス氏によれば、今回ディンウィディ選手はNBAの懸念に対して計画の一部を修正するなどの対応を行った。NBA側はディンウィンディー選手のアイデアを許可するかどうか検討していると、フォーブスにコメントしている。