仮想通貨運用会社ヴァルキリーは、8日からナスダックにビットコインマイニング企業へのエクスポージャーを持つ上場投資信託(ETF)を上場させる。
ヴァルキリーの広報担当者はコインテレグラフに対し、同社のBitcoin MinersETFが8日にティッカー「WGMI」でナスダックでの取引を開始することを明らかにした。米証券取引委員会(SEC)への1月26日の提出書類によると、この投資商品はビットコイン(BTC)への直接的なエクスポージャーを提供しないが、純資産の少なくとも80%はBTCマイニングまたはマイニングに関連するハードウェアやソフトウェアを利用し「収入または利益の少なくとも50%を得ている」企業の証券を通じて行われる予定だ。申請書によると、ヴァルキリーはETFの純資産の最大20%を、「純資産の大部分」をビットコインで保有する企業に投資するとしている。
今回上場するBitcoin MinersETFは、資産運用会社のヴァンエックが12月に提案した「デジタル資産マイニングETF」に似ている。ヴァンエックは、総資産の80%を仮想通貨マイニング企業の証券に投資する計画で、SECは2月14日までにファンドに関する決定を下すか、期限を延長する見込みだ。
10月、ヴァルキリーはBitcoin Strategy ETFを立ち上げ、現金決済の契約を通じて仮想通貨への間接的なエクスポージャーを提供する最初の資産運用会社の1つとなった。公開時、同ファンドの株式はナスダックで17.01ドルで取引され、一時14.12ドルに下落してから20%以上上昇した。
一部の議員や業界リーダーから、規制が明確でないことが仮想通貨への投資手段に関して、米国で足かせになっているという批判があるにもかかわらず、SECは米国でビットコインスポットETFを承認していない。一方、カナダの規制当局は12月にフィデリティ・カナダのビットコインETFとビットコイン投資信託をトロント証券取引所に上場することを承認し、投資会社パーパスのビットコインETFは2021年2月に認可を受けている。