米調査会社モーニングスターは、ブロックチェーン上で発行された債券を対象にしたサービスの開発を進めている。フォーブスが10月2日に報じた。
格付け業務を行うモーニングスター・クレジット・レーティングは、ブロックチェーン上でトークンとして発行された債券向けの評価システムの構築に取り組んでいる。COOのマイケル・ブラワー氏は、ブロックチェーン上で債券を発行しようとしている多くのブロックチェーン関連企業と取り組んでいると明らかにした。
フォーブスによると、モーニングスターは、投資家への過去のリターンに基づき、5段階でアセットを評価する。
モーニングスターは現在、ブロックチェーン分野で2つの主要事項に取り組んでいるとしている。
1つ目は、金融関連の信用できるデータを「オラクル」と呼ばれる技術経由でダイレクトにイーサリアムのブロックチェーンに導入するものだ。オラクルは、データが操作されないことを確認してデータをブロックチェーン上に移動させるので、スマートコントラクト内で使用できるようになるとされる。
2つ目は、ブロックチェーン上で有効な債券の定量的格付けモデルで、格付け会社が異なる種類の債券の信用度を決定するのに使用するモデル。
ブラワー氏は、このオラクルプロジェクトは早ければ今年末に準備できる可能性があるとしている。もう1つのプロジェクトは2020年末までの公開になる可能性があるとしている。
今回モーニングスターと連携するのはブロックチェーン関連会社は、スタートアップのフィギュア、コインベースが支援するオルタナティブ投資プロバイダーのカデンセ、分散型金融プラットフォームのポリマスなどと報じられている。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版