米送金大手マネーグラムは、リップルのプラットフォームを使った取引を停止した。リップル社が米証券取引委員会(SEC)から訴追を受ける中で、リップル社を取り巻く環境はより厳しさを増してきているようだ。
マネーグラムとリップルはクロスボーダーペイメントのために2019年6月に戦略的パートナーシップを締結。ブロックチェーンを活用し、支払いシステムにXRPを統合した。さらに提携の一環として、リップルはマネーグラム株と引き換えに最大5000万ドルの投資するなど関係を深めてきた。
しかしマネーグラムは、2021年第1四半期の見通しの中で「SECとの進行中の訴訟に関する不確実性のため、当社はリップルのプラットフォームでの取引を停止している」と述べた。
また、マネーグラムは2021年第1四半期の見通しについて、「リップルの市場開発費用からの利益見込みはない」とした。前年同期はリップルから1200万ドル以上の利益があった。
リップルとSECとの対立が深まる中で、マネーグラムはリップルから距離を置こうとしているようだ。これまでにもマネーグラムは「ODLプラットフォームやRippleNetを利用して、デジタルもしくはその他の方法で顧客資金を直接送金していない。」などと主張している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン