米国送金大手マネーグラムは、2月24日に2019年第4四半期(10-12月期)の決算を発表し、リップル社との提携によって取引量が増加していると発表した。

マネーグラムの第4四半期の売上高は3億2370万ドル(約360億円)。前年同期比で6%減少し、市場の予想を下回った。

また決算資料によると、マネーグラムがリップル社から2019年第3四半期(7-9月期)と第4四半期に合計1130万ドル(約12億円)を受け取り、「Benefit」として計上した。

マネーグラムのアレックス・ホームズCEOは、今年もリップルのプラットフォームによる送金を強化すると発言。「リップル社との提携が成功していることに対してこれ以上にないほど嬉しく思う」とし、「我々の取引量は増加し続けており、さらなる領域でサービス拡大を続けている」と述べた。

またホームズCEOは、2020年に口座間での送金のためにリップルネットを統合する準備を進めている」と発表。「新たな統合によって、リアルタイムでグローバルでの決済という我々のビジョン達成に向けた進歩が加速するだろう」と話した。

マネーグラムと仮想通貨XRP

マネーグラムは2019年6月にリップルと戦略的提携関係を締結。メキシコペソの送金事業の一部でXRPを使った決済サービス「ODL(On demand liquidity、旧xRappid)を使っている。マネーグラムのホームズCEOは、昨年11月、メキシコへの送金の10%をODLを介して送金していることを明かしていた。

仮想通貨XRPを使った海外送金は増加している。

メキシコの仮想通貨取引所大手ビットソー(Bitso)のダニエル・ボーゲル氏は、XRPを使った米国ーメキシコ間の送金シェアを2020年末までにシェアを20%まで拡大するという目標を立てた。2019年は2%以上のシェアを占めていた。

2019年11月には、リップル社はマネーグラムに2000万ドル(約22億円)を追加出資した。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン