マネックス証券が仮想通貨を新しい資産クラスとして顧客に提案していくことを検討している。今月1日にマネックス証券の社長に就任した清明祐子氏がブルームバーグとのインタビューの中で明かしたもので、コインテレグラフ日本版もマネックス広報に確認した。

記事によると、マネックス証券は同じくマネックスグループ傘下のコインチェックとの連携を本格化させ、「マネックスの顧客に仮想通貨を売り込むなど相互に商品を紹介して顧客の選択肢を広げる戦略」だという。

コインチェックは、昨年4月マネックスグループに入り、今年1月に金融庁から仮想通貨交換業者として登録された

仮想通貨提供の背景には、マネックスが同じネット証券を手がけるSBIと楽天に口座数、預かり資産残高とも「大きくみずをあけられている」ことがある。清明氏は「今までと同じことをやり続けたら、差を縮められないかもしれない」と述べたという。

マネックスグループは4月1日に新体制を発表。コインチェックの取締役会長に松本大氏が就任する一方、コインチェックの元社長である和田晃一良氏は、執行役員から上級執行役員に就任。また、和田氏に加えて同じくコインチェック創業メンバーである大塚雄介氏がマネックスグループの執行役員を兼務することになった。