サイバーセキュリティ企業チェックポイントは4月28日、米連邦捜査局(FBI)になりすましてクレジットカードで「罰金」を支払うよう要求する新たなランサムウェア「ブラックローズルーシー(Black Rose Lucy)」に関する報告書を公開した。

ビットコイン(BTC)といった仮想通貨を要求しない珍しいランサムウェアで、アンドロイドのモバイルデバイスに向けたものだとしている。

チェックポイントは、2018年9月から同マルウェアの始動を突き止めていた。マルウェア・アズ・ア・サービス(Malware-as-a-Service:MaaS)ボットネットとしてロシアが起源とされるが、デバイスにさまざまな変更を加えて悪意あるアプリケーションをインストールするランサムウェアの形式だという。

同マルウェアは、感染させたデバイス上のファイルを暗号化し、同デバイスでポルノコンテンツを処理したとして偽のFBI警告を表示するもの。

また、標的となったユーザーの詳細がFBIサイバー犯罪部署のデータセンターにアップロードされたと記載し、彼らに対する偽の一連の罪の内容が表示されるという。

罰金として500ドル(約5万3000円)をクレジットカードで支払うよう要求するという。


翻訳・編集 コインテレグラフジャパン