米ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁は先週、ドージコイン(DOGE)をポンジ(詐欺)だと非難した。

カシュカリ総裁は、コインベースの最高法務責任者を務めるポール・グレワル氏がリンクトインで、「Doge」の適切な発音について質問した際に返答として次のように投稿した

「正しい発音はpon-ziです」

Fifty-seven percent of respondents pronounce Doge correctly. Source: LinkedIn.
Kashkari's witty attempt gets over 200 interactions. Source: LinkedIn

カシュカリ総裁が仮想通貨を非難したのは、今回が初めてではない。2020年2月には、ビットコインのような仮想通貨には通貨の基本的な要素が欠けていると述べ、米証券取引委員会(SEC)のイニシャル・コイン・オファリング(ICO)に対する取り締まりを称賛した

カシュカリ総裁は現在、米国の金融政策を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーではない。ミネアポリス連銀は、2022年にFOMCの補欠メンバーを務めた後、2023年に投票権を持つメンバーとして委員会に復帰する。

一方で、カシュカリ総裁は、2023年以前の利上げ策に反対している。先週発表されたFRBの政策金利見通し(ドットプロット)では、従来の予想よりも早い2023年末までに利上げ再開を視野に入れていることが示唆された。

この見通しの修正は、株式やコモディティ、さらには仮想通貨を犠牲にした米ドルの急激な上昇の一因となったと考えられる。仮想通貨価格は20日に市場全体で下落した。

DOGEは、今年初め、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏のツイートに助けられ、個人投資家を中心とした投機によって上昇した。1月にはツイート数が1,800%増加し、ドージコインのツイート数はビットコインを上回った。しかし、価格が急落すると、DOGEは特に大きな打撃を受けた。既報のように、4月にはドージコインの清算額が一時的にビットコインを上回った。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン