FTX元CEOのサム・バンクマン-フリード氏 (通称SBF)は今週、公の場に積極的に登場している。この動きは仮想通貨コミュニティの中で物議を醸しており、ギャラクシーデジタルのマイク・ノボグラッツCEOを筆頭に非難の声が上がっている。

ギャラクシーデジタルのノボグラッツ氏は、11月30日に行われたニューヨークのイベントに登場したバンクマン-フリード氏への批判を爆発させた。

ノボグラッツ氏はBloombergの取材に対し、ライブインタビューでSBFが「詐欺をしようとしたことはない」と発言したことを取り上げ、これはSBFの妄想だと批判した。

「弁護士が彼に話をさせるというのは驚きだ」とノボグラッツ氏は述べ、さらに「2つのインタビューを見たが、妄想という言葉が頭をよぎった」と付け加えた。さらに同氏は厳しい言葉を放った。

「現実には、サムとその仲間は詐欺を働いた。彼は人々からお金を盗んだ。彼らは刑務所に行くべきだ」

ギャラクシーデジタルは、FTXに7680万ドルのエクスポージャーがあったことを明らかにしており、FTX破綻の犠牲者の一人となっている。

FTXの前CEOはここ数日、積極的にメディアに登場している。

12月1日のグッドモーニングアメリカでのインタビューで、SBFはFTXが「ポンジスキーム」ではなく「本物のビジネス」であると主張し、FTXの顧客預金がアラメダ・リサーチに流用されていたことは全く知らなかったと語った。

IBCグループの創業者兼CEOであるマリオ・ ナウファル氏との最近のツイッタースペースのインタビューで、SBFは再び自分の会社で何が起きているのか全く知らなかったと訴えた。実際に何が起こったのかという質問に対して、彼の回答は非常に曖昧なものだった。

「私は、基本的には、残念ながら、今はほとんどのデータにアクセスできないと言うことを留意してほしい」と語った。

このインタビューについてもSBFを批判する声は出ており、自分が何も知らなかったことにしたがっているのではないかとの憶測を呼んでいる。

さらにクラーケン共同設立者であるジェシー・パウエル氏は、SBFが証拠金取引の仕組みを誤解していると指摘している。