ソフトウェア企業のマイクロストラテジーは、2022年に保有するビットコイン(BTC)で10億ドルを超える損失を計上したが、デジタル資産の取引を停止する予定はないという。

マイクロストラテジーが2月2日に発表した2022年第4四半期および通年の決算では、保有するBTCの減損費用計上額が2022年通年で約13億ドルとなっている。

2月2日の決算説明会でマイクロストラテジーの最高財務責任者であるアンドリュー・カン氏は「ビットコイン価格の変動、または当社の長期的なビットコイン戦略に合致するその他の市場の混乱を利用し、追加取引を検討する可能性がある」述べている。

マイクロストラテジーの共同設立者であるマイケル・セイラー氏は、同社は「多くの異なるベンチマーク 」に対して株式パフォーマンスを測定していると述べ、「最も重要なベンチマークはビットコインのパフォーマンスだ」と述べた。

セイラー氏は、マイクロストラテジーが2020年8月に初めてビットコインの購入を発表して以来、その間に「インデックスとしてビットコインをアウトパフォームすることができた」と付け加えた。

In its Q4 earnings presentation, the company shared its own analysis of its stock price performance compared to Bitcoin, indices and its competitors. Image: MicroStrategy

ビットコインの上昇率が98%であるのに対し、同社の株価は2020年8月以降117%上昇していると述べ、こう付け加えた。

「機関投資家にとって唯一の真のセーフヘイブンはビットコインだ。ビットコインは唯一普遍的に認められているデジタル商品なので、投資家であれば、この点ではビットコインが安全な避難所となる」

カン氏は、マイクロストラテジーが2022年12月31日時点で18億4000万ドル相当の合計13万2500BTCを保有していると述べた。

昨年末、同社は保有するビットコインの一部を初めて売却した。この売却についてカン氏は、704BTCを売却したのは、約3400万ドルの税務上の損失のためだったと述べた。

また、売却した場合でも「四半期中に2500ビットコイン分、純保有量を増やした」と付け加えた。